トヨタカローラハードトップ 1600レビン(TE37-MQRG)

当時のレビンは、車名ではなくグレード名。

昭和50年9月登録の稀少車です。

このTE37は、昭和49年4月から生産しますが、昭和50年の排ガス規制をクリアする事が出来ず、昭和50年秋には生産中止となっております。

その間に登録されたのは、昭和49年に63台、昭和50年に188台、昭和51年に5台の合計256台と非常に販売台数が少ない車です。

先代のTE27より車両重量が約75kg増加したことにより、スポティーさを失った事もあり、当時はあまり人気車種とはいかなかったようです。

昭和49年4月当時の価格が104万3000円。

30系カローラハードトップは、3K-H(1166cc/71PS)、3K-BR(1166cc/74PS)、3K-B(1166cc/77PS/ハイオク仕様)搭載のKE35型がDX、HDX、SL、SR。

T(1407cc/86PS)、T-BR(1407cc/91PS)、T-B(1407cc/95PS/ハイオク仕様)搭載のTE35型がDX、HDX、SL。

2T(1588cc/100PS)、2T-BR(1588cc/100PS)、2T-B(1588cc/105PS/ハイオク仕様)、2T-GR(1588cc/110PS)、2T-G(1588cc/115PS/ハイオク仕様)搭載のTE37型がHDX、GSL、SR、LEVINと多種に亘っています。

当時の価格は、1200DX(KE35-KD)が69万9000円、1200SL(KE35-KSBR)が77万7000円、1400HDX(TE35-KN)が77万7000円、1400SL(TE35-KSBR)が82万2000円、1600GSL(TE37-KZB)が86万1000円、1600SR(TE37-MXBR)が88万2000円、1600LEVIN(TE37-MQRGR)が101万円とあり、当時(昭和49年)の大学卒初任給が6万7400円ですので、現在(平成22年)の大卒初任給が19万7400円を考えると現在の価格では205万〜305万円となります。

エンジンは、トヨタの最高傑作と称賛された2T-G。昭和45年12月、初代セリカ(TA22)の搭載されたのが始まりで、最初からDOHC化を考慮したT型OHVがベースとなります。

ミクニ製のソレックス40PPH型を2基搭載し、ハイオクガソリン仕様で圧縮比9.8となります。

1588ccから出力115PS/6400rpm、14.5kg・m/5200rpmを発揮します。

但し当時の数値は、全てグロス値ですので、現在のネット値に換算すると100〜105PSとなり、現在のレベルからすると大した数値ではありません。しかし、この時代の車は、余分な物がない事もあり、非常に重量が軽くできています。

先代より重くなったとはいえ、車両重量930kgはテンロクとしては、非常に軽量です。

現在、とある秘密工場でこのような姿となっております。 メーターパネルが暗いのでLED球に換えたのですが、思いのほか暗く、そのため、LEDテープを加工して装着する予定
ライトも新品に交換し、 なんと、HID化します。
ライトを外したら、フェンダーの内部の錆びを発見!!外してみたら、こんなに錆びだらけ、修繕する予定です。 こちらは、外したフェンダーの内側。錆びだらけ〜(ToT)/~~~
今回、この部分のテンションロッドを交換します。 これが、新品部品。トヨタでは欠品部品ですが、とある秘密工場にはストックがありましたので今回使用します。

上の写真から約1ヶ月後の状態です。

前部の錆びた箇所は、全て亜鉛塗装が施されています。

左フェンダーの写真です。上の錆だらけの写真と見比べてみて下さい。
外されていたメーターパネルは、元に戻されて、LEDテープで化粧直し。写真は、点けた状態です。

タイヤは、ミシュランMXV3A。サイズは、185/60R14。

ホイールは、バナスポーツ フォーミュラーワン。

現在、内張りは殆ど外されている状態です。どうやら、本格的なレストアの様です。いま、あるゴム部品の入手が出来るかどうかで、作業が中断している状態だそうです。


最終更新日 : 2020/04/10

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