トヨタオーリス 

平成22年8月登録の車です。グレードは、RS

RSは、オーリスの中でも特殊なグレードとなります。

6速マニュアルミッションを搭載し、エンジンもRS専用となります。

型式は、DBA-ZRE152H-BHFEPです。

平成21年10月当時の価格は、2,014,000円

 

 

受注生産車のため、納期は1〜2ヶ月かかりました。

ただ、登録して2ヵ月後に一部改良があり、新車登録してまもなく型落ちとなった経歴のある車です。

改良項目の主は、1NZ-FE(1.5L)搭載車でエンジン、トランスミッションの制御が見直され燃費を向上させているが、2ZR-FAE(1.8L)搭載車には変わりなく、RSで室内装備が見直され、よりスポーティになった模様ですが、外観は変更されていないようです。

 

エンジンは、2ZR-FAEという型式のエンジンです。

直列4気筒DOHC16バルブ デュアルVVT-i VALVEMATIC仕様で、排気量1,797cc 内径80.5mm×行程88.3mmのロングストローク型エンジンです。

ロングストローク型は、低回転域からトルクが太い傾向があり、街中で使いやすいエンジンとされる反面、高回転には弱い エンジンとなります。

RSに搭載されている2ZR-FAEは、レギュラーガソリン仕様のエンジンをハイオク仕様として圧縮比を上げた仕様で、レギュラー仕様のオーリスに比べて馬力で3ps、トルクで0.5kg-m向上しています。

本来は、右写真のようなカバーが付いていましたが、作業性が悪いという事で全て取り払われています。

ZR型エンジンは、ZZ型及びAZ型の後継エンジンで、2ZR-FAEは、平成18年10月にデビューした比較的新しいエンジンです。その中で、ハイオク仕様のこのエンジンは、スポーツ仕様となりますが、先代のZZ型には、2ZZ-GEという4A-GEの後継エンジンがありました。2ZZ-GEが、190ps/7,600rpmという高性能を有していたのに対して2ZR-FAEは、147ps/6,400rpmとかなり見劣りする数値です。

トヨタは、平成22年9月を最後にGEタイプ゚(いわゆるスポーツツインカム)の生産を全て中止しており(国内向けは、平成18年に廃止)、現在のエンジンは、全てFEタイプの高効率タイプ(燃費重視)のエンジンしかありません(だから、86はスバルのエンジンを使用しているのですね)。

VALVEMATIC(バルブマチック)とは、連続リフト可変動弁機構の事で、排気バルブのリフト量※1を連続的に変化させて排気エミッション※2を低減し、更にシリンダーへの流入空気量を直接変化させる事で、出力向上と低燃費の両立を図った次世代の弁機構です(日本機械学会紙よる抜粋)。

因みに2XR-FAEのエンジン型番の意味は、ZR型の2番目に開発されたエンジンで、Fは、フェーエルエコノミーナローアングルツインカム※3、Aは、バルブマチック、Eは、電子制御式フューエルインジェクションシステムを搭載したエンジンという意味です。

 

内装は、今のところステアリングの交換のみ

momo DRIFITINGとなります。

※1 リフト量とは、カムシャフトのバルブを押す部の山の大きさを言う。この山の部分の大きさが大きければその分バルブを押している時間が長くなり、バルブから入る混合気や排出される排気ガスの量が増えることでエンジンのパワーを上げることができる。

※2 エミッションとは、排気ガスなど大気中に排出される大気汚染物質の事

※3 フェーエルエコノミーナローアングルツインカムは、フェーエルエコノミー(低燃費)ナローアングル(狭角バルブ)ツインカム(DOHC)の事で、狭角4バルブを採用した高効率ツインカムエンジン。当初は、シザースギアとベルトで駆動させていましたが、コスト削減の為、現在はベルトのみとなっています。1980年代中頃より開発されたハイメカツインカムと呼ばれたエンジンよりの派生となります。2ZZ-GE、4A-GEを代表とするGタイプのスポーツツインカムとは違い、あくまで低燃費を主体に於いたエンジン。なお、トヨタでは、現在Gタイプのスポーツツインカムエンジンの市販車はりません。

 

タイヤは、ブリヂストンのポテンザRE-11で、215/45R17を前後に履きます。

ホイールは、レイズのボルクレーシングCE28Nです。TE37以上の軽量化に加え、高い剛性を持っているホイールです。但し、重量分やや剛性は劣るそうです が(TE37比)。参考重量、15in.で約2.8kg(TE37が15in.で3.7kg)となります。純正ホイールの重量は判りませんが、参考としてホンダのFITの15inアルミホイールが8.1kg、15inスチールホイールが7.9kg(アルミの方が重い???)とホンダのHPのありますので、単純に1本あたり5.3kg減、4本でなんと21.2kgの重量減となります。バネ下荷重で21.2kgの減は、車両本体に換算すると4〜15倍相当の影響力があるそうで、単純に84.8〜318kgの減量となる???(但し、科学的根拠は全く無いらしいので、参考程度として下さい)

 

上段まで、見た目判る改装ポイントですが、これより下段は、構造改装となります。

先ずは、L.S.D.です。今回使用するのは、クスコ製品。但し、国内 ではオーリス用は販売はされていません。

今回使用する製品は、海外向けに製造された製品の試作品でクスコ社内に2個あったうちの1個だそうです。通常では入手不可ですが、有限会社コスモスの大橋社長が特別ルートで入手された物です。

その為、箱にはマーキングがされておりませんが、製品は1.5WAYとなります。

入手されたい方は、海外から逆輸入する事となります。但し、欧州数カ国のネット上で検索しましたが、当方では判りませんでした。どうしても欲しい方は、直接クスコ 社に問い合わせるか部品屋さんで確認して下さい。

なお、製品単体の写真は撮り忘れたためありません。

       

L.S.D.の作動方式で1Way、1.5Way、2Wayとありますが、それぞれ特性が異なります。

今回選択した1.5Wayは、アクセルオンの加速状態で作動(これは1Wayも2Way同じ)します。

アクセルオフの減速状態では、2Wayはオン状態と同じく作動状態ですが、1.5WAyは、2Wayよりマイルドに作動します。1Wayは、直結するためデフ本来の機能が働きます。

1.5Wayは、基本的な動作は2Wayですが、動作がマイルドに働く事から2Wayよりアンダーステアは減少します。

その為、2Wayのアンダーステア、1Wayのブレーキング時の動きをコントロールする事が苦手な方用となっているようです。

取り外したミッション本体 これが、6速ミッション
これが、アイシン製のノーマルデフ もう既に組み込みが終わりました。この間の写真は撮り忘れです。後は、ケースを戻して完成です。
 

次は、泣Rスモスさんの得意分野のオーダーメイド製品の製作工程です。

何を換えるかは、左記の写真でお判りでしょうが、エキゾーストマニホールド(エキマニ)の交換です。

左記は、取り外した純正のエキマニです。

如何にも純正品、貧弱な感じです。やはり、蛸足というより烏賊(イカ)足ですね。

先ずは、1、4気筒を繋いだ状態 続いて、2、3気筒を繋ぎます
2、3気筒を延伸して 1、4気筒を1本、2、3気筒を1本にして計2本として、最後に1本に集約します
既に装着済みですが、上からはカバーがあって判りません 下から見るとよく判ります
マフラーの出口部分です 装着して、真下から見た状態です。純正の右1本出しから中央2本出しへの変更です
出口部分をアップした写真、個人的には、もう少し大きいと見栄えが違うと思いますが… これが、ノーマル時の写真。
 

足回りは、TRD製のショクアブソーバー及びスプリングのセット(TRD品番:MS260-12002(\58,800)及びMS250-12002(\39,900)に交換されており、前後とも車高は、約25mmダウンしています。

写真は、イメージです。

      

次は、TRD製のパフォーマンスダンパー(TRD品番:MS303-12002)です。

走行時のボデー全体に発生している微振動を減衰・吸収してくれるという物です。元々は、ヤマハ発動機が開発した製品で、純正部品として採用されている車種もあります。(例えば、トヨタ アレックス RS180等)

          
    前部装着例      後部装着例
 

 

モデリスタ製のアンダーフロアスポイラーです。

床下のフロントサス後方に取り付けることにより驚異的なダウンフォースが発生して、車体の浮き上がりを抑え、走行を安定させる物。80km/hで効果があると言われていますが、社長の話では、効果はよく判らないとういことでした。

以上が、だいたいの改造内容です。一部紹介していない部分がありますが、最後に社長がこの車を選んだ最大の理由です。
 

この6速マニュアルミッションです。

変速比は、1速3.538、2速1.913、3速1.310、4速0.971、5速0.818、6速0.700で減速比4.294となります。

因みに、前モデルである、ランクス/アレックスに搭載されていた2ZZ-GE用の6速マニュアルミッションは、1速3.166、2速2.050、3速1.481、4速1.166、5速0.916、6速0.725で減速比4.529となります。

見比べてみると、オーリスの方が3〜6速の間が狭い事が判ります。クロスミッションとする事で、高速域での加速を補っているようです。

写真でも判るように1速の左隣のRギアがあります。不慣れな人は、発進時にRギアに入れないように(^◇^)当然入れにくくなっていますが…

知らない人が動かす事があった場合、いきなりバック^_^;で焦る???

暫く更新しておりませんでしたが、その間に一部変更箇所があります。上の写真は何でしょうか?わかりますよね(^・^) 答えは、ドアミラーのカバーです。しかもカーボン仕様ですよ!!下世話ながら、一体いくらするか非常に気になります。ただ、日本製ではないようですが…
 

こんな高価?なもの付けていて盗られませんか?との問いに、社長曰く、オーリスでこんな改造している車は見た事がない、乗っている人も、年配の方ばかりなのでそんな心配はしていないとの事ですが…

なかには、いると思いますがね…

因みに後ろの車は、コスモスさんのランエボWです。

 

追記

いました!オーリスRSでフルエアロを組んでいる車。

但し、新型でしたが・・・・(^0_0^)

次に2回目の足廻りの変更です。今度は、車高調。

今年(H28年)で6年目ですが、まだ走行距離50,000kmまで走っていない

と思いましたが・・・

 

RS☆Rの車高調 Best☆iです。品番は、RS専用で価格は、181,440円(税込)+フレキシブルアジャスター7,128円(税込)です。(勿論、定価です)

Best☆iは、Super☆iの開発で得られたノウハウや基本スペックを惜しみなく注ぎ込み開発された車高調。基本コンセプトやスペックは、Super☆iと同等としながらも。、使用部品に量産品を用い、オイルもストリートユースで十分耐えうるレベルの物へと見直す等、徹底したコスト削減等を図ることで、高品質を保っています。(RS☆RのHP抜粋)

本来は、Super☆iを付けたかったのだと思うのですが、オーリスRSには、ラインナップされていませんでした。

 

左の写真がフロント部の装着後。

上写真が、リヤの装着後。

 

これが装着後の全体(右、斜め後方から)。

前より下がっているように見えるのは、気のせいかなあ(?_?)

タバコの高さは、88mm。従って、保安基準の90mm以上は、確保されているようです。

本来ならタイコ(サイレンサー)が一番、擦りそうですが、この車、無いので、問題無し(?_?)

全体の写真

いまは、こんな感じになっています。

R02年(2020)現在、殆ど会社で見ることはなくなりました。今は、もっぱら、マジェスタを使用しています。 


最終更新日 : 2020/05/22

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